金融社畜日記~証券リテール残酷物語~

時代錯誤な昭和の趣を残す職場、大手証券会社(リテール!)で働く人(働いていた人)の現在進行形日記です。良いところ悪いところ投資に役立つちょっとした豆知識を載せていきます。

証券会社のリテール営業は変わったか①(世論の目)

証券会社で働くということは、あまりよく言う人はいません。例えばゴールドマンサックス証券(日本の現地法人・格でいうと支店のような位置づけです)やシティグループ証券などの外資系の証券会社は就職活動生や世間も恰好が良いや高給取りなどの正の印象を持っていると思います。

しかしながら、我々が普段目にする証券会社の人々は、いわゆる野村證券だとか大和証券に努めている営業の兄ちゃんや姉ちゃんではないでしょうか。とにかくノルマが大変だとか給料がいいけど客をだますような営業をして利益を上げているなど、職業に貴賤はないとしてもなぜか世間はあまり良い評価をしていないと思われます。

何にしろ、私が某大手証券で新人の頃、テレアポを一日400件くらいかけた経験があり、大体の反応は損をさせられた、証券会社との取引は一切お断り、時には怒鳴られたり、こんな為に大学卒業したんじゃないのにな~なんて毎日憂鬱な空気でした。

新人は毎日でもテレアポ飛び込み営業、時には迷惑極まりない違法すれすれの営業までもすることによりわずかながらのお人よしの人が口座開設をして、よくわからない商品を買ってくれていたように思います。

おそらく、ここまでで証券会社にお勤めの方でしたら、なんとなく理解頂けると思います。しかしながら、近年の証券会社は従前の姿を残しつつお上やら世論の目が厳しくなり姿を変えつつあります。

それが、我々営業マンにとって非常に営業活動をやりにくくしているのです。

しかも、一日に稼ぐ額は昔と平準化するとあまり変わっていないことがあり、(収益の額ではなく、収益率という点において。)離職者がここ数年増加しているのです。

それが、電話の内容を逐一録音され、本社の監督部署に監視されていることです。